Wiki活用説明会

九州産業大学大学院 情報科学研究科

情報科学研究科 Wiki活用説明会

2020.01.21 13:00- |17号館5F 17504

はじめに

当サイトの基本情報

  • URL:(現在準備中) > 仮URL http://design.kyusan-u.ac.jp/informationscience/
  • 閲覧と編集について
    • 閲覧:オープン
    • 編集:共通パスワードによるログインが必要
      編集ボタンへの入り口については会場にてご説明します。
  • ベースシステム:PukiWiki 1.5.2 utf-8
    当プロジェクトでは skin フォルダの中身をカスタマイズしています。
  • 動作環境:PHP7系 または 5系(DBサーバーは不要です)
    PukiWikiはデータベースを使わないため、バックアップはPukiWikiフォルダのみでOKです。

サイトの開発担当者

  • 平塚海登|ソーシャルデザイン学科 情報デザイン専攻 2年
  • 豊田祥歩|ソーシャルデザイン学科 情報デザイン専攻 2年
  • 担当教員:井上貢一



このサイトの仕様

  • レスポンシブデザイン(ブレイクポイント:Window幅 768px)
    • PC版:2カラム 左メインコンテンツ 右サイドバー:最大幅 960px
    • スマホ版:メインコンテンツ1カラム(サイドバーはメインコンテンツの下に表示)
  • トップページにのみヘッダー直下にSlideを自動挿入
  • サイトのロゴ・マーク
    logo_image.jpg
  • サイトのプライマリカラー:#00A381(大学公式カラー )
  • サイトのワイヤーフレーム
    Wireframe.png


特別なページ

埋込ページ

当サイトは、以下のページを個々のレイアウトブロックに埋め込んでいます。

  • MenuBar:メインメニューを再構成する場合に編集します(Listで2階層まで対応)。
  • SideBar:サイドバー(右カラム)を再構成する場合に編集します。
  • Slide:トップページに自動挿入されるスライドを設定する際に編集します。
  • SocialIcon:ソーシャルアイコンを再構成する場合に編集します。
  • SubTitle:全ページ共通表示されるサブタイトルを変更する場合に編集します。

仕様解説等

  • FormatCheck:各記法の表示イメージ確認
  • images:サイト内共用画像の添付



編集記法について

PukiWikiの記法は Markdown記法と同様、いわば「MarkdownのPukiWiki方言」です。

さいごに

当プロジェクトでご提供するサイトは、「生産完成品」ではなく「編集可能な生産性」です。サイトの表示について自由度が高くなるよう、多くの要素を「ページの埋め込み」によって実現するとともに、各ページのコンテンツが主役となるよう、サイトの視覚的な演出は必要最小限にとどめています。

Wikiシステムの発端は、W.カニンガム(Ward Cunningham)による WikiWikiWeb にあります。ホノルル国際空港内を走る WikiWikiShuttle に由来するその名称は、ハワイ語で「速い(wikiwiki)」 を意味するもので、迅速なページの作成・更新を意味する語として名付けられました。

他のCMSとの違いは、ユーザのニーズにしたがって様々なパターンのページとコンテンツが生まれること、またそれに伴ってサイト全体の構造(メニュー構成)も変化できるという点です。

カニンガムが提唱した Wikiデザインの原則の背景には、オブジェクト指向プログラミングにおける「パターン言語(デザインパターン)」、さらに遡ると、建築家 C.アレグザンダーによる「建築のための6つの原理」があると言われます。

オブジェクト指向プログラミングでは、パターンが具体的なオブジェクトを生み出し、それがまた新たなパターンを生み出す。Wikiで言えば、初期パターンは記事の種別としての「アイデア」・ 「プロジェクト」・「人」といったものでもいいし、Wikipedia のコミュニケーションパターンのように「ドキュメント」と「議論」といったものでもいいでしょう。パターンがコンテンツを生み、その相互作用がまたパターンを生み出すのです。

semi-lattice.png

C. アレグザンダー流に言えば、生きた組織は 「ツリー」構造ではなく「セミラティス」の構造を持っています。トップダウン式に全体を統治する「ツリー」は、官僚、警察、軍隊といった組織には通用するかもしれませんが、複数のメンバーが複数プロジェクトに重複して関わる組織や、開かれた地域社会には馴染まず、同様にそれが持つ情報もツリー状に整理するのは難しいと言えます。

Wikiは、複数のメンバーによって「ページ」を相互にリンク・調整する自律分散協調系であり、それはまさにセミラティスの構造を持っています。その意味でも、組織の情報共有にとって最も適性の高いシステムは Wiki だと言えるのではないでしょうか。我々がその思考に用いる言語の統辞構造は基本的にツリーですが*1、一方「言葉」の意味体系、 すなわち価値は、具体的な発話の相互作用によっ て絶えず更新し続けるものだと言えます*2。Wikiは人類最大の発明である「言葉」と同様の仕組みで、価値生成の原動力になると考えています。

ソーシャルデザイン学科
井上 貢一





*1 酒井邦嘉 , 2019, チョムスキーと言語脳科学 , インターナショナル新書
*2 丸山圭三郎 , 2008, 言葉とは何か , ちくま学芸文庫
添付ファイル: filesemi-lattice.png 373件 [詳細]
Last-modified: 2020-02-06 (木) 13:10:55